率直に言う オスプレイの「安全神話」は米国でも日本でも既に崩壊している
400機以上配備されているオスプレイ。そのすべてが飛行停止に追い込まれているということは、技術的な問題が深刻であることを示しており、これまでの“楽観論”は否定されることになる。
破綻した安全神話

航空機の安全性というものは、それが軍用であろうが民生用であろうが、基本的な考え方は同じである。
搭乗員や市民の安全を確保するため、多くの技術者が努力を傾けると同時に、市民社会はこれを監視して問題点や疑問を指摘し、検証していかなくてはいけない。そうした社会活動のなかで、
「軍やメーカーが押し付ける安全神話」
を絶対視して、それを疑問視する報道を嘲笑する態度は許されない。
米国でも日本でも、オスプレイの安全神話は崩壊している。こうした教訓を踏まえ、無責任で未熟な意見を持ち上げるインターネット上の風潮も、早急に改めたほうがいい。