全長680km! 日本一長い高速道路「東北道」に秘められた圧倒的ドラマ性、宇都宮IC以降は急カーブ・急勾配三昧だ
東北道は総走行距離が長いため、地域や区間によって周辺の雰囲気が変わり、サービスエリアで売られている商品もかなり異なる。そのため、非常に楽しめる路線となっている。今回は、東北自動車道の特徴や意外なトリビアを紹介する。
制限速度が次々と変化

東北道は、区間ごとに雰囲気が変わり、道路形状も目まぐるしく変化する路線である。そのため、走っていて新鮮な気持ちになりやすい路線であると同時に、制限速度が目まぐるしく変わる路線でもある。
普通車の場合、起点の川口JCTを過ぎてしばらくすると現れる浦和本線料金所(さいたま市)までは時速80kmがベースで、その後、宮城県の蔵王パーキングエリア(蔵王町)までは時速100kmが基本となる。その後、泉IC(宮城県仙台市)までは時速80km、泉ICから岩手県の玄関口である一関IC(一関市)までは時速100kmベースとなる。
終点の青森ICに向けて制限速度は緩やかになり、一関IC~前沢SA(奥州市)は時速80kmベース、前沢SA~西根IC(八幡平市)は時速100kmベース、西根IC~大鰐弘前IC(大鰐町、弘前市)は時速80kmベース、大鰐弘前IC~青森JCTは時速100kmベースとなる。
そんななか、岩槻IC~佐野藤岡IC(栃木県佐野市)、花巻南IC(岩手県花巻市)~盛岡南IC(盛岡市)は時速120km区間であり、東北道は日本で唯一時速120km区間がふたつある高速道路である。
このように、東北道の制限速度は頻繁に変わり、交通状況や天候にも左右されるので、制限速度標識をこまめにチェックすることが大切だ。