全長680km! 日本一長い高速道路「東北道」に秘められた圧倒的ドラマ性、宇都宮IC以降は急カーブ・急勾配三昧だ
東北道は総走行距離が長いため、地域や区間によって周辺の雰囲気が変わり、サービスエリアで売られている商品もかなり異なる。そのため、非常に楽しめる路線となっている。今回は、東北自動車道の特徴や意外なトリビアを紹介する。
宇都宮IC以降の大変化

東北道は、起点の川口JCTから埼玉県の加須IC(加須市)までが大都市近郊区間である。川口JCTは首都高速道路と東京外環自動車道に接続し、川口JCTを過ぎるとすぐに政令指定都市のさいたま市に入る。
東北道はNEXCO東日本管内で最も交通量の多い路線であり、川口JCTから岩槻IC(さいたま市)までの交通量は1日平均9万~10万台と、東北道屈指の混雑区間となっている。
岩槻ICに隣接する蓮田SA(蓮田市)は、東北道で最も利用者の多いSAで、特に上り線は「パサール蓮田」と呼ばれ、さまざまなテナントが入っている。
沿線人口や工業地帯が多いため、普通車だけでなくトラックなどの大型車も多く走っている。そのため、宇都宮IC(栃木県宇都宮市)までは片側3車線と比較的交通量の多い区間である。
宇都宮IC以降は終点まで片側2車線がベースとなる。宇都宮から東北の玄関口である福島県の白河IC(西郷村)までは那須高原近郊を通り、急カーブや急勾配が一気に増える。