乗り放題「敬老パス」、対象年齢&負担引き上げ必要? 世代間の“不公平感”解消ネックか

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東京都では70歳以上の都民が利用可。今後さらに高齢化が進むなか、日本の敬老パスはどうなっていくのだろうか。

日本のパスの在り方

都電(画像:写真AC)
都電(画像:写真AC)

 今後高齢化がさらに進んでいくうえで、日本の敬老パスはどうしたらいいのか。

 電車の定期券を持っているときと、そうでないときのフットワークが大きく違うことを経験から知っている人は少なくないだろう。既得権益というか、これまで無料で来たものが、急に有料になるなど耐え難いのもわかる。

 読売新聞の取材では、近畿大学の入江啓彰教授(地方財政)が

「制度ができた当初より健康寿命は延び、所得が現役世代と変わらない高齢者も多い。世代による不公平感をなくすためにも、対象年齢や利用者負担の引き上げなどを弾力的に検討する必要がある」

としている。パスをまったく使わない高齢者もいるので、世代間での不公平感もなくしていく必要があるだろう。

 ロンドンのように、自治体だけでなく、電鉄会社やバス会社などが協力して費用負担をするのもひとつである。また9時以降と時間制限があるのもよいアイデアだと思う。通院の調整は必要だが、通勤なら日本では交通費の支給があるからである。混雑緩和にもつながるだろう。

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