カナダ、新車販売100%“環境車”へ 普及の課題は「広大な国土」「厳しい冬」、35年目標は達成できるか

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カナダ政府は自動車メーカーに対し、2035年までに国内で販売するすべての乗用車をゼロエミッション車にすることを義務付ける規則を発表した。実現できるか。

EV普及のカギは消費者動向

カナダの冬(画像:写真AC)
カナダの冬(画像:写真AC)

 カナダ政府が今回発表した規制に対し、カナダの自動車業界は、EVの生産コストはまだ高い水準にあり、カナダ政府が発表したZEV化100%という目標は野心的すぎるとの見解を示した。

 また、過疎地でのEV充電網が不十分であることを指摘したが、自動車メーカーにとっては EV開発推進は待ったなしの状況に追い込まれている。

 最終的にEV普及のカギを握るのは消費者だが、カナダ政府が推進する充電インフラ整備が計画通りに進めば、現在の

「EV懐疑派」

の大多数がEV購入に傾くかもしれない。

 その起爆剤となるのは、3万ドル前後といわれる手頃な価格のEVモデルが市場に増えることだろう。その意味で、自動車メーカー間のEV開発競争は正念場を迎えている。

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