EV普及に立ちふさがる「電池切れ」の壁 その後の“けん引”でも課題山積、JAFも対応に大苦労か
EVの駆動用バッテリー上がりは、ガス欠ならぬ電欠という。では、電欠したらどうすればよいのだろうか。
EVトラブルの行方とは

JAFによる「JAFロードサービスからみた電動車の対応」によると、2020年度のEVのロードサービスの上位3件は以下のとおりだった。
・タイヤのパンク・バーストなど:1691件(29.1%)
・過放電バッテリー:1329件(22.9%)
・EV車の駆動用電池切れ:573件(9.9%)
電欠は3位にランクインしているものの、2016年度の17.8%からすると減少傾向にあるという。ユーザー側の新しい自動車であるEVへ慣れも関わっているのではないだろうか。これからますますEVが普及するに連れて、
・EVに不慣れなことに起因するトラブル
・ガソリン車にはなかったトラブル
が顕在化してくるのかもしれない。また、JAFは
「車種により高電圧配線の配置が異なるため、対応の度に事前調査や対応資機材の準備が必要」
としている。
EVはまだ黎明期であり、メーカーあるいはモデルごとにさまざまな仕様や技術が乱立している状態だ。どのような車種のトラブルに対応すべく努めているJAFやロードサービスの苦労は計り知れない。