EV普及に立ちふさがる「電池切れ」の壁 その後の“けん引”でも課題山積、JAFも対応に大苦労か

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EVの駆動用バッテリー上がりは、ガス欠ならぬ電欠という。では、電欠したらどうすればよいのだろうか。

EVはけん引できないのか

EVのイメージ(画像:写真AC)
EVのイメージ(画像:写真AC)

 EVが電欠したとき、最寄りの充電ステーションまで搬送するといっても、実はEVはけん引できないという。正確には4輪を接地、あるいは駆動輪(モーターのある車輪)を接地させてのけん引は禁止されている。

 というのも、モーターのある車輪を接地させたままけん引すると、モーターが回転して電気が発生し、機器の損傷や漏電による火災につながる可能性がある。

 減速時にモーターを回転させて充電していることを思えばあたりまえのことであるが、車輪にモーターが付いているという点では、今まで気づかなかったがハイブリッド車(HV)も同じである。

 以前お世話になったレッカー業者の話では、HVの黎明期に後輪接地でけん引して自動車を損傷させてしまい、100万円単位の賠償をしたそうだ。以降、どのような自動車でも4輪を浮かせてけん引するようにしたという。

 EVに限らず現代の自動車は、車種に関係なく4輪を浮かせてけん引するのが確実なのかもしれない。

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