EV普及に立ちふさがる「電池切れ」の壁 その後の“けん引”でも課題山積、JAFも対応に大苦労か

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EVの駆動用バッテリー上がりは、ガス欠ならぬ電欠という。では、電欠したらどうすればよいのだろうか。

EV電欠の対処方法とは

充電ステーション(画像:写真AC)
充電ステーション(画像:写真AC)

 EVの話題が出たので、EVにまつわる素朴な疑問について話をしよう。

 年末年始やお盆、GWといった大渋滞発生時期の風物詩ともいえるのがガス欠だ。渋滞にはまりながら夜通し走っていると、路側帯にガス欠らしき自動車が止まっているのを1、2台みかけた。

 EVの駆動用バッテリー上がりは、ガス欠ならぬ電欠という。では、電欠したらどうすればよいのだろうか――と聞いてみても、ガソリン車と同様、日本自動車連盟(JAF)などのレスキューサービス要請の一択だろう。しかし、到着後が、EVとガソリン車で若干異なる。

 ガソリン車の場合、必要最低限の給油でおしまいだが、EVは最寄りの充電ステーションに搬送で対応となる。今のところEVと縁のない筆者は、急速充電チャージャーを搭載したサービスカーが、走り回っているのかと思っていたがそうではないらしい。

 JAFですら、2023年8月からEV充電サービスの試験運用を開始したばかりである。このほか、出張充電サービスも始まっているが、あくまでも実証実験段階にすぎない。

 EVがあまり普及していない現時点においては、車両価格やランニングコストに難があり、本格的な電欠時の充電サービス開始はこれからといったところだろうか。

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