LCCジェットスター「旭川就航」に立ちはだかる、空港~観光地“二次交通”という壁 地域経済は発展できるのか

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JALグループのジェットスター・ジャパンが旭川空港と成田空港を結ぶ定期便の運航を開始して1か月余が経過した。今後期待されることとは。

北海道全体の観光活性化へ

ジェットスター・ジャパンのウェブサイト(画像:ジェットスター・ジャパン)
ジェットスター・ジャパンのウェブサイト(画像:ジェットスター・ジャパン)

 ジェットスターは今後、国際線を含め、収益性の高い既存路線の便数を増やしていく方針だ。1月からは成田~台北線を1日1往復から2往復に増やす。

 片岡社長は

「既存路線の充実を図っていく中で旭川に新規就航を決めたのは、期待が大きいから。北海道では7空港が一体運営され、それぞれの空港の強みや弱みを補完する空港政策を考えていると思う。私たちも将来的に関わることができるなら、特色あるネットワークづくりのお手伝いをしたい」

と話す。

 また、旭川就航による新千歳線との相乗効果を狙う考えについては

「ジェットスターは12月から成田~上海線を再開した。上海の旅行会社では、新千歳で道内に入り、観光後に旭川から出るルートのツアーも検討している。そうしたルートは非常に魅力的だと思う」

としている。

 東南アジアや台湾などの観光客は、北海道といえば札幌とニセコのイメージが強いが、それ以外の地域の良さを今回の旭川就航を機に広く発信し、北海道全体の観光の活性化に期待がかかる。

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