三郷流山大橋有料道路に導入された「ETCGO」 結局、ETC・ETCXとどう違うのか?
スムーズなキャッシュレス支払い
埼玉県三郷市と千葉県流山市を結ぶ有料道路「三郷流山橋有料道路」が11月26日に開通した。これにより、江戸川沿いの橋梁付近での渋滞緩和や移動時間短縮が期待されている。
さらに、今回新しい自動料金収受システム(ETC)多目的利用サービスが初導入されることにも注目が集まっている。それが「ETCGO」だ。
同サービスは、
・首都高速道路
・アマノ
・日立製作所
・首都高ETCメンテナンス
などが共同で事業化したサービスの名称であり、高速道路のETCと同様、有料道路の料金所などでの支払いをキャッシュレスでスムーズに行える。
一般的な高速道路のETCとの違いは、必ず
「一旦停止(約3秒)」
が必要である点で、そのほか特別な事前登録などは不要となっている。利用者はこれまでのETCカードをそのまま導入駐車場・有料道路で利用することができるのだ。
事業者にとってのメリットも大きく、ETCGOは従来のETCよりも少ない設備で導入することができ、導入コストも安くなるため、全国の有料道路でも順次採用されていくことが期待されている。
ここで疑問に感じるのは、なぜ一旦停止が必要なのかという点だ。その理由について、アマノの公式ウェブサイト内では、
「ETCGOは、高速道路より少ない設備で構成されており、かつ処理サーバもクラウドを活用しているため、高速道路のようなノンストップ通行に対応できません。確実に処理を完了するためにワンストップ(一旦停止)が必要なサービスです」
と紹介されている。
ワンストップに抵抗がある人もいるかもしれないが、現行のETCスマートインターでも一旦停止は必ず必要なことから、利用者にとってそこまで違和感はないかもしれない。
国土交通省がウェブサイトにて公表している「ETC利用状況」のデータによると、2023年9月時点におけるETCの利用率は94.4%となっている。このことから、ほとんどの車利用者がETCを使っている現状であることがわかるため、便利なETCGOのサービスは、さらなる広がりが期待できるだろう。