西新宿で「自動運転サービス」実証実験 街インフラと車両を5G連携、2023年度の実装目指す

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2022年1~2月、西新宿エリアで5G通信を活用した自動運転移動サービスの実証実験が行われる。今回は街中のインフラ側にもセンサーを搭載。車両との連携によって、より高度な自動運転技術を実現を目指すという。

大成建設、KDDIなど9社によるプロジェクト

西新宿エリアで行われる自動運転サービスの実証実験(画像:大成建設)。
西新宿エリアで行われる自動運転サービスの実証実験(画像:大成建設)。

 大成建設など9社は、東京・西新宿エリアでの第5世代移動通信システム(5G)を活用した自動運転移動サービスの実証実験を行う。2023年度のサービス開始に向け、自動運転社会に不可欠とされる「インフラ協調技術」を検証する。信号やロータリー、トンネル壁面など、インフラ側からの走行支援技術を導入しての取り組みは都内初となる。

 9社は大成建設のほか、ティアフォー、損害保険ジャパン、KDDI、アイサンテクノロジー、日本信号、大成ロテック、プライムアシスタンス、小田急電鉄。2022年1月22日(土)~2月4日(金)の期間中、計10日間行われる。

 新宿駅西口の地下ロータリーを出発し、都庁や新宿中央公園を通過、京王プラザホテル横を経由して再び新宿駅西口の中央通りへ戻るルートを走行する。

 JPN TAXI車両をベースに開発した自動運転対応車両(システムレベル4相当)の車両1台を使用し、セーフティドライバーが乗車予定。自動運転機構として、制御システム(Autoware)のほか自動運転用LiDARを6個、物体認識用カメラ6個、信号認識用カメラ2個、GNSS(衛星測位システム)とIMU(慣性センサー)を各1個、搭載する。

 MMS(高精度GPS移動計測装置)により取得した点群データをまとめた高精度3次元地図を使用。ルート上には、同実証のテーマの一つでもある「自動運転技術の高度化」を目指す取り組みとして、

・信号情報の連携による走行支援
・危険情報の連携による交差点走行支援
・ロータリーに設置したセンサーを用いた発進支援
・トンネル内での反射強度の異なる塗料を用いた走行支援

などが盛り込まれている。

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