自動車のミラーが常に「死角」を生み出し続ける理由

キーワード :
,
クルマの運転中、ミラー越しに後方を確認するのは安全運転の基本だ。そもそもサイドミラーやルームミラーは、視界を広げ、後方のクルマや歩行者を確認するために欠かせない装置だ。

ミラーのデザインと死角の関係

クルマのルームミラーを調整する手元(画像:写真AC)
クルマのルームミラーを調整する手元(画像:写真AC)

 クルマの運転中、ミラー越しに後方を確認するのは安全運転の基本だ。そもそもサイドミラーやルームミラーは、視界を広げ、後方のクルマや歩行者を確認するために欠かせない装置だ。

 これにバックカメラを追加して、後退時の視野性を向上させている人もいる。ベストカーウェブが2023年5月に発表したアンケートでは、「クルマの後退時にどこを見るのか」という質問に対し、「バックカメラも見るがサイドミラーでも確認している」と答えた人が7割近く(68.3%)に上った。

 また、イーデザイン損保が2019年2月に実施した調査では、約4割が「バックモニターを装着している」(39%)と回答している。

 しかし、そのデザインや配置にもかかわらず、何らかの理由で“死角”ができてしまうことがある。今回はその理由を探るとともに、死角問題の解決策について考えてみたい。

ドライバーの視点と視界の限界

車載バックカメラ(画像:写真AC)
車載バックカメラ(画像:写真AC)

 クルマの視界を高めるために欠かせないミラーだが、その大きさや形状には制約がある。最適な形状や角度を追求すればするほど、複雑な形状になり、新たな死角を生みかねない。そのため、ドライバーは後方視界を完璧に確保することが難しくなる。

 さらに、死角にはさまざまな種類がある。例えば、左右のサイドミラーでは見えにくい角度や位置にほかのクルマが存在することがあり、これが死角となる。そのほか、クルマのピラー(車体の柱)に遮られた部分や車両後方なども死角となる。

 ドライバーがミラーを確認する際の視点や視界の制限もある。特にサイドミラーは、車両の形状やドライバーの座り方によって効果が異なり、ミラーに映らない部分ができてしまう。つまり、

「どんなドライバーから見ても視界良好で死角がほとんどない」

という完璧な視界を確保することは非常に難しいのだ。

全てのコメントを見る