日本人も過去には犠牲に 世界で勃発する「鉄道テロ」とは何か

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クリスマスシーズンが到来する欧米諸国では今日、イスラム過激派関連のテロへの警戒が広がり、空港や駅、宗教施設などで厳重な警備体制が敷かれている。

ロシアで多く発生

モスクワの地下鉄(画像:写真AC)
モスクワの地下鉄(画像:写真AC)

 そして、ロシアでは鉄道テロが目立つ。

 2010年3月29日には、ロシアの首都モスクワ中心部の地下鉄駅2か所で、朝のラッシュ時に連続して自爆テロがあり、少なくとも38人が死亡、72人が負傷した。

 2004年2月にもモスクワの地下鉄では41人が死亡した自爆テロ事件があったが、それ以来の大規模なテロとなった。最初の爆発は、ロシア連邦保安庁(FSB)本部近くのルビャンカ駅に地下鉄が到着した際に発生し、少なくとも23人が死亡した。その約40分後に2度目の爆発があり、同じ路線のパルク・クリトゥールイ駅に地下鉄が停車した際に発生し、少なくとも12人が死亡した。

 自爆犯は列車が駅に接近中に、被害の拡大を狙って起爆させたとみられる。その後、ロシア当局は駅に設置されているビデオカメラの映像と現場検証から、自爆犯は南部チェチェン共和国やイングーシ共和国など北コーカサス地域につながりがある女ふたりと断定した。この当時、ロシアは南部北コーカサス地域で武装勢力への掃討作戦を実施しており、チェチェン系の反政府武装勢力が報復攻撃を実行すると宣言していた。

 また、2009年11月は地上を走る鉄道でも発生した。2009年11月27日、ロシア北西部で首都モスクワと第2の都市サンクトペテロブルグ間の線路に仕掛けられた爆弾が爆発し、モスクワ発の特急列車ネフスキー・エクスプレスが脱線した。

 この脱線で乗客25人以上が死亡、100人以上が負傷し、捜査当局は28日、現場から爆発物の一部を発見したとして、脱線の原因をテロ攻撃と断定した。このテロもチェチェン系のイスラム過激派が犯行声明を出した。

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