物流倉庫だけじゃない! 最近「インターチェンジ」周辺で新たな大型複合開発が勢いを増しているワケ
首都圏でIC周辺の大規模開発が活発化している。いったいなぜなのか。
同質開発、競争激化の兆し

しかし、こうした動きは、高速道路の広域集客力によってマーケット規模が確保できるという期待に基づいている面もある。そのような立地で集客できる業態は意外に限られている。
実際、プレイグラウンドやファーム系体験施設、ファクトリーアウトレット、企業ミュージアム・工場見学施設、農産物直販施設、道の駅などと同じような業態が導入され、開発計画もコンセプトが類似するものが多く見られる。
消費者のニーズはほぼ同じであることから、
「内容の同質化」
はしかたないことだ。しかし、将来的に類似した開発が増加し、近隣に競合施設ができると広域集客は難しくなり、足元商圏だけではマーケットの縮小は避けられない。持続的な運営のためには、やはり他にはないその土地らしさや、そこでしかできない開発が必要になってくるだろう。
IC周辺にどれだけオリジナリティーのある大型開発が出てくるのか、今後の動向を注目したいところだ。