一般人が乗れない「貨物列車」、いつも何を運んでいるのか? 意外と知らない謎に迫る

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貨物列車は日本では旅客列車と同じくらい長い歴史があるが、「乗れない」こともあって、一般の人たちには謎の多い存在だろう。

謎多き貨物列車の歴史

貨物列車(画像:写真AC)
貨物列車(画像:写真AC)

 1872(明治5)年10月14日に新橋~横浜間で日本初の鉄道が開業した。その1年後の1873年9月15日に、鉄道による貨物輸送が始まった。日本で貨物列車が走り始めて2023年で150周年となる。

 貨物列車は日本では旅客列車と同じくらい長い歴史があるが、「乗れない」こともあって、一般の人たちには謎の多い存在だろう。

 現在、日本の鉄道の主役は旅客輸送であり、貨物輸送は地味な存在だ。しかし今でも1日19万km(地球約5周分)の道のりを走って日本の物流を支えており、なくてはならない存在である。

 歴史的に見れば、鉄道が発達したのは大量の貨物を運ぶことができたからである。鉄道の起源は、炭鉱で石炭などを運搬するために作られた、いわゆるトロッコである。米国、ロシア、中国などの大陸諸国では、長距離貨物輸送には貨物列車が欠かせない。日本でも戦後、トラックによる輸送量が大幅に増加するまでは同様だった。

 船は海や水路がなければ使えないし、トラックや航空機は大量の貨物を運べない。大量の貨物を陸上で運ぶには、やはり鉄道が最も効率的である。

 現在、日本の貨物列車は主にコンテナに積まれた貨物を運んでいる。コンテナの中身は多種多様である。野菜や菓子などの食料品から、工場で生産される工業製品、製品を製造するための部品や材料、建築資材など多岐にわたる。生鮮食品のように常温で輸送できないものは、冷蔵・冷凍機能付きのコンテナで運ばれる。

 また、宅配便をコンテナに詰め、貨物列車で運ぶ宅配業者もある。個人の引っ越し荷物も、コンテナに積み込んで貨物列車で運ぶサービスが提供されている。貨物列車は、日本の物流業界の“縁の下の力持ち”といえるだろう。

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