「足のニオイが車内に充満」 タクシー運転手を悩ませる究極の「困った客」とは? 元経験者に本音を聞いてみた

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京都市内のタクシー会社に勤務していた元タクシー運転手に、いろいろと質問してみた。

密室ならではの悩みはにおい

タクシー(画像:写真AC)
タクシー(画像:写真AC)

 タクシーという個室空間ならではの悩みは、「におい」だ。

 嫌なにおいもさることながら、一般的によいとされているにおいも度が過ぎると苦痛になる。度が過ぎると困るよいにおいの代表例が

「香水」

だ。香水はほんのり香るからよいのであって、あまりキツイと運転していても気分が悪くなる。

 食べ物でいうと、大手ハンバーガーチェーンのポテトのにおいが、車内にこもると辛い。空気を入れ替える間もなく次の客を乗せたとき、「あっ、ポテト」と気付かれたことも。ポテトのにおいが苦手な客だったら、ちょっとした騒動になっていたかもしれない。

 悪いにおいの話をすると嘔吐(おうと)や排せつ物などきりがないが、A氏によると、足のにおいが車内にこもるとなかなかの地獄となる。

 祇園かいわいで夜遅くに乗せると、たまに座るなり靴を脱ぎ始める客に遭遇するそうだ。1日中革靴を履いて仕事をして、夜の遅い時間まで靴を脱ぐことなく熟成させた、すっぱいというか何というか言葉で表現できないにおい。窓を開けるわけにもいかず、平然として応対しながら運転した。

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