「園児バス置き去り」撲滅に向かって状況改善中 でも安全装置設置に反対意見も いったいなぜ?

キーワード :
, ,
2021年7月、福岡で5歳の園児が送迎バスに置き去りにされ、尊い命の重さを知る事件があった。続いて2022年には静岡でも同様の事件が発生した。

車内温度と子どもの安全

送迎バスのイメージ(画像:写真AC)
送迎バスのイメージ(画像:写真AC)

 2021年7月、福岡で5歳の園児が送迎バスに置き去りにされ、尊い命の重さを知る事件があった。続いて2022年には静岡でも同様の事件が発生した。

 これを受けて政府・関係省庁は対策を急ぎ、2023年4月から、幼児等の所在確認と送迎用バス等への安全装置の装備が義務化された。

 日本自動車連盟(JAF)の秋の車内温度実験によると、社外温度22度の環境で1時間後に車内温度は50度に達する。大人でも20分が限界で、小さな子どもは耐えられないという。

 今回は、筆者(伊波幸人、自動車ライター)の独自アンケートや関係省庁の発表などを踏まえ、「子どもの車内置き去りに対する各施策は、有効に機能するか」という観点からリポートする。

全てのコメントを見る