県庁所在地なのに「JR松山駅」がしょぼすぎるワケ 高架化で汚名返上なるか?
愛媛県松山市のJR松山駅が2024年秋、生まれ変わる。予讃線の高架化にともない、建て替えられるためで、四国の県庁所在地で「最もしょぼい」とやゆされてきた汚名返上となるか。
路面電車も駅前に乗り入れへ

新駅舎は松山駅のすぐ西側にあった松山運転所跡に整備され、高架上に島式2面4線のホームが設けられる。改札からホームまではエスカレーターやエレベーターで上り下りできるようにする。
駅を東西に通り抜けできるコンコースが設けられ、新たに西口が設置される。1階にはコンビニエンスストアや飲食店が入る予定。高架下のスペースにも店舗の誘致が検討されている。
新駅舎の完成後は現在の駅舎が取り壊され、松山市が東口、西口の双方に駅前広場を整備する。広さは東口が約1万5500平方メートル、西口が約3400平方メートル。このうち、東口広場には駅前広場の外の県道松山港線にある路面電車の停留場が移動する。さらに、大型バスターミナルの整備も検討されている。
駅前広場の整備が終わるのは2026年度以降になるもよう。松山市松山駅周辺整備課は
「昭和レトロな駅舎も雰囲気があるが、多くの市民が他市に負けない施設を期待している以上、県都の玄関として恥ずかしくない姿にしたい」
と意気込む。新駅舎の建築で松山駅周辺は大きな変化の時代を迎えようとしている。