「機内食の謎」 あなたが食べたいメニューは、なぜいつも品切れなのか?
せっかく前方の席を選んでも、機内食のメインディッシュは品切れすることがある。航空会社の配膳サービスでは、なぜこのようなことが起こるのか。
乗客の需要への柔軟対応
機内食の“味”が日々進化しているように、その“数”も実はデータ化されており、より多くの乗客が望む機内食を提供するために、フライトごとにメインディッシュの「比率」を調整している。
以前に比べて技術が発達したため、過去のリポートを参考にしながら、乗客の需要に柔軟に対応できるようになった。例えば、修学旅行生が多い日の便ではメインディッシュの肉料理の比重を増やしたり、逆に特定の宗教の乗客が多い路線や便ではベジタリアンメニューやハラル食材の割合を増やしたりしている。
それでも、すべての乗客の好みやその日の人気メニューを予測することは不可能である。残念ながら、機内食の提供タイミングや座順、そのほかの要素により、乗客が狙った機内食を100%保証することは不可能だ。しかし、少しでも確率を高めるには「できるだけ前方」に座るのが現時点で最もおすすめだ。
とはいえ、食べたかったメニューが選べなかったとしても、「これも飛行機での醍醐味だ」と感じてもらえたら、機内を回って食べ物を探しているCAたちにとっては、とてもありがたいことなのである。