日本版SUVの原点? トヨタ「ハイラックスサーフ」の衝撃、万能“デートカー”に昇格した熱き時代とは【連載】90’s ノスタルジア・オン・ホイールズ(3)

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1990年代は、バブル崩壊後も未来への夢と希望に満ち、国内の自動車産業も活況を呈していた。本連載では、当時のクルマ文化を探るとともに、興奮を読者に甦らせる。

オフロード4WDの本質

初代テラノ(画像:日産自動車)
初代テラノ(画像:日産自動車)

 ハイラックスサーフとテラノのヒットは、1995(平成7)年にトヨタRAV4やホンダCR-Vといった、初期のSUVが日本市場に登場する大きな動機となった。そういった意味では、現在に続くSUVの元祖だったといってもよいだろう。

 ただし、ハイラックスサーフとテラノには、現代のSUVとは

「決定的に異なるポイント」

があった。それはクルマとしての基本デザインはあくまでオフロード4WDであり、

・シンプルかつ堅実なパートタイム4WDメカの信頼性
・確かな足回りデザインがもたらす悪路走破性の高さ

はホンモノだったということである。

 実際、現代においてもこの二車をベースとした本格的なオフロードレーサーも存在している。ボディがコンパクトでオフロード4WDとしては軽量。それに加えてクローズドボディがもたらす安全性の高さなどを総合しての評価だったといってよい。

 アクティブな若者のデートカーから本格的なオフロードレーサーまで用途は無限。極めて多彩な楽しみ方を可能としたこれらは、バブル期の日本が産み出した究極の万能車だったということである。

 ハイラックスサーフは2009年モデルを最後に日本国内では販売終了となり、海外向けとしては以前から使用されていた4ランナーの名称とともに海外専用モデルとなった。テラノはハイラックスサーフにせんだって2002年を最後に国内での販売を終えた。

 その後の海外向け仕様は海外での設計生産モデルに引き継がれることとなったが、モデルとしては先細りの感は否めずおそらく次期モデルはないだろう。

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