「退職金の前払い」で給与アップ! 九州産交バスなどが業界初の取り組み、人手不足解消につながるか

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九州産交バスと産交バスが10月24日、バス運転手が人生設計に応じて賃金制度を選択することができる新たな施策を導入したと発表した。

追い打ちをかける採用難

人手不足のイメージ(画像:写真AC)
人手不足のイメージ(画像:写真AC)

 残業が規制されたことで、実質の労働力が減れば、何らかの方法で生産性を向上させるか、人材採用を行って業界で働く人の数を増やしていくしかない。

 しかし、タイミングの悪いことに、コロナが5類となりいったんの落ち着きを取り戻した現在、採用市場はコロナ以前の

「売り手市場」

に戻っており、毎年ますます企業は採用難となっている。2023年9月の有効求人倍率は全体平均では

「1.29倍」

と売り手市場を示している。同月のdoda転職求人倍率になるとなんと

「2.39倍」

だ。完全失業率は3%を切り、いわゆる「完全雇用」(失業者がほとんどいない状態)だ。つまり、まるで「椅子取りゲーム」のように、限られた人材の採りあい状態になっている。

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