「小型機」世界的な需要増 日本の国内線はどうなるのか?
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世界的に脱炭素化への取り組みが進められるなか、航空業界もSAFの使用や燃費効率の高い航空機へのシフトを通じて脱炭素化に取り組んでいる。この一環として、小型機への需要が高まっている。
地方空港の設備投資

日本の国内線は1時間から1時間半で到着し、地方空港は滑走路が短いことが多い。大型機で1日1往復するよりも、小型機で1日2往復した方が、利用客は時間帯を選べるし、航空会社にとっては短距離を2往復することで燃料消費を抑えられるメリットがある。
羽田~札幌、羽田~福岡、羽田~那覇など、利用客が多く“ドル箱路線”といわれる幹線は大型機の方が効率がよい。一方、地方空港の路線は小型機で運航し、1日に何往復もした方が需要に見合った経済的な運航ができるはずだ。
小型機での運航は、乗客の降機、搭乗、清掃、給油に要する時間が短く、折り返し時間も短い。このため、24時間という限られた時間のなかで、大型機よりも効率的に多くの路線を運航できるというメリットがあり、幹線機以外の小型機の利用が増える可能性が高い。
現在、電気や水素をエネルギー源とする脱炭素化のために開発されている航空機は、小型機から開発されている。これらの新しいエネルギー利用航空機は、地方空港路線から利用されることになるだろう。
電気航空機の充電設備や充電時間、水素航空機の燃料補給時の安全性など、解決すべき課題はまだある。地方空港は、これらの問題を解決するための設備投資を積極的に行う必要があるかもしれない。