「小型機」世界的な需要増 日本の国内線はどうなるのか?

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世界的に脱炭素化への取り組みが進められるなか、航空業界もSAFの使用や燃費効率の高い航空機へのシフトを通じて脱炭素化に取り組んでいる。この一環として、小型機への需要が高まっている。

アジアでの小型機需要増加

ボーイング737型機(画像:写真AC)
ボーイング737型機(画像:写真AC)

 小型機とは、一般的にリージョナルジェットと呼ばれる短距離路線を担当する航空機を指し、座席数は50~100席であることが多い。また、いわゆる大型旅客機に対して、国内外の格安航空会社(LCC)でよく使われるボーイング737型機や、エアバス320型機(最大180席程度)までの小型機を指す場合もある。

 航空会社が脱炭素化を考える上で、より小型で燃費のよい航空機を運航することは重要である。大型機を満席にするだけの需要が常にある路線以外では、小型機を活用し、燃料消費を削減することが、2050年の脱炭素化目標に近づくためのひとつの方法となる。国土交通省は、2030年までに航空燃料の10%をSAFに置き換えるという目標を掲げているが、世界的に見ても、SAFの生産量は航空燃料の需要に追いついていない。

 このことから、脱炭素化の最善策は、短距離路線で燃料消費の少ない航空機を使用することである。コロナはこの動きを後押し、その結果、より多くの航空機が需要に見合ったサイズに変更された。

 日本から欧米への長距離路線には、航続距離の長い大型機が必要だ。一方、国内線では小型機と呼ばれるサイズの機材が多く使われている。また、アジア諸国は島国が多く、短距離路線も多い。島国では滑走路の長い空港が少ないが、小型機ならそれもカバーできる。これらの理由から、小型機の需要は

「アジアを中心に増加する」

と予想される。

 短距離路線を担う航空会社は、リージョナルエアラインと呼ばれる。米国のような広大な国では、同じ州内を飛行機で移動することは珍しくなく、リージョナルエアラインはそのような路線を担っており、ヨーロッパでも普及している。

 これは欧米でハブアンドスポークシステムが確立されたことに起因している。大手航空会社とリージョナルエアラインの役割は明確に区別されており、これは利用者の間にも浸透している。

 これらのリージョナルエアラインは、小型機と呼ばれるサイズの旅客機を使用し、1日に数往復して各地を就航している。

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