英BAEシステムズ、F-35の電子戦能力を大幅向上 既存編隊の更新も迅速に可能

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英国BAEシステムズが、F-35戦闘機の電子戦システムを大幅にアップグレードする契約を米ロッキード・マーティンと締結。全世界のF-35編隊のソフトウェア更新にも適用できる基盤となるシステムとして、近代化が図られる。

4億9300万ドルの契約修正

F-35の「頭脳」がアップグレードされる。画像はイメージ(画像:BAEシステムズ)。
F-35の「頭脳」がアップグレードされる。画像はイメージ(画像:BAEシステムズ)。

 英国の防衛大手BAEシステムズは2021年12月15日(米国時間)、F-35「ライトニングII」戦闘機向け電子戦システムを大幅にアップグレードし近代化するため、ロッキード・マーティンから4億9300万ドルの契約修正を受けたと発表した。

 これを受け、BAEシステムズはF-35の電子戦システム向けに、強化された中核ハードウェア、ならびにエンジニアリングサポートサービスとテストのためのインフラを提供する。状況認識能力と電磁波攻撃・対策能力が強化されるという。

 BAEシステムズのF-35ソリューション担当バイス プレジデントであるリサ・オークイン氏によると、この契約を通じて提供する機能は「基盤となるもの」であり、すべての戦闘機が最先端の電子戦能力を使えるようにするという。

「強化された電子戦システムは堅牢に設計されており、将来の迅速なアップグレードが可能なほか、継続的な機能開発を目指す米国防総省の戦略に即しています。また、このシステムはモジュル型のアーキテクチャーであることから、ハードウェアの効率的なアップグレードが可能で、ライフサイクル・コストや改修コストを削減し、全世界のF-35編隊のソフトウェア更新も迅速に実施することが可能です」(オークイン氏)

 さらに、このシステムには、NIEWTS(非侵襲型電子戦試験ソリューション)と呼ばれる故障隔離・診断機能を搭載。正確なトラブルシューティングを可能にすることで、メンテナンスコストをさらに削減することができるという。

 オークイン氏は、「この適応性の高いミッションシステムにより、進化する脅威を凌駕し世界の安全を守ることが可能となるでしょう」としている。