高齢ドライバーの免許更新時、テストで「記憶力」を検査するようになったワケ

キーワード :
,
2022年5月から高齢者の運転免許更新制度が変わり、75歳以上の高齢運転者は運転免許更新時の「認知機能検査」が一部省略された。

多様な視点から建設的な議論を

高齢ドライバーのイメージ(画像:写真AC)
高齢ドライバーのイメージ(画像:写真AC)

 認知機能検査は、政府の死亡事故目標や高齢ドライバーの増加、安全運転対策の必要性などを背景に、2007年に制度化された。

 検査は「記憶検査」と「見当識検査」で構成され、前者はイラストを記憶し、特定の作業を行った後、イラストの内容に答えるというもの。後者は時間知覚に関する質問と回答で構成されている。

 記憶力に焦点を当てた検査を行う理由は、軽度認知障害の初期段階では記憶力が低下していること、認知症の最大人口であるアルツハイマー病の見逃しを避けるためであると推測された。
しかし、検査内容の限界や、認知症のドライバーには安全運転技能がないと一律に決めつけることには疑問が呈された。

 高齢ドライバーの恩恵を受ける日本。安全な交通社会と高齢ドライバーの権利保護は難しい問題だが、今後の議論に期待したい。

全てのコメントを見る