ヒョンデ「日本再上陸」真価問われる2年目、11月発売・新型EV「コナ」で一発逆転なるか?
ヒョンデは9月27日、新型コンパクト電動SUV「コナ」の購入予約受付を開始した。販売は11月1日からだ。
若者の所有意欲低下
ヒョンデを取り巻く日本の環境は、クルマ離れやEVシフトの遅れなど逆風にさらされている。一方、スマートフォンや家電、化粧品など韓国が生み出した製品や文化、エンターテインメントは、世界を席巻するブームを巻き起こし、特にZ世代と呼ばれる若者に人気がある。
こうした一大ブームがEVにも波及すれば、同社の思惑どおりになるのだが、残念ながらデロイトトーマツが発表した調査結果によると、日本の若い世代にとって自動車は
「単なる移動手段」
であり、所有意欲は低い。2023年版「Post COVID-19の移動に関する消費者意識調査」によると、年齢が若いほど非所有傾向が顕著であることがわかった。
また、今回調査した全年齢層でも、クルマに対するイメージを「特に意味なし」「単なる移動手段」と回答した無関心層が全体の
「約7割」
を占め、2018年以降も多数派が続いており、ヒョンデにとっては厳しい状況となっている。