シニアの「推し活」急増中 50~81歳女性のほぼ半数が現役、年齢による趣味差はもう小さい? ファン移動で交通業界も熱視線か

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典型的な「お年寄り像」というものが変わりつつある。高齢化が深刻な問題である日本だが、90歳になってもアルバイトをする人、インフルエンサーのお年寄りなどはニュースで目にしたことがあるだろう。

おばあちゃんのアイドルコンサート遠征

「推し活」のイメージ(画像:写真AC)
「推し活」のイメージ(画像:写真AC)

 最近、筆者(才田怜、ジェンダー研究家)の70代知人女性が旧ジャニーズの人気グループ「キングアンドプリンス」のコンサートのため、娘さんと地方遠征した。

“キンプリ”には娘さんの世代の中年ファンも多く存在するといわれるが、参加した回は圧倒的に20代以下の女性ばかり。そこに混じって、ペンライトと手作りうちわを手に、同じようにスタンディングで推しの生パフォーマンスを堪能した。

 最高齢参加かと考えていたが、SNSで検索したところ、会場には80代の女性が来ていたのがわかったのだという。

 ひと昔まえ、いわゆるお年寄りの聴く音楽といえば演歌であった。氷川きよしのデビュー当時、おばあちゃんファンの存在は世間に驚かれていたが、演歌という納得感があった。その後の純烈ブームも、ファン層は比較的限られていたし、音楽ジャンルは年配の人に好まれやすい歌謡曲だった。

 しかし今は王道アイドルソングからヒップホップまでカバーするアイドルを応援するシニアが増えてきているのだ。

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