JAFとトヨタが共同開発「移動式給水素トラック」 未来に向けた水素の潜在能力を解放できるか
JAFは、8月にツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で開催されたスーパー耐久第5戦でトヨタ自動車と共同開発した水素補給機能を搭載した新しいサービスカーを公開した。
充実したサービスカー機能

水素補給機能付きサービスカーは、JAFのサービスカーとしては比較的大型の2tクラスのトラックである。機能の中核となる水素タンクは、荷台の前部に4本まとめて搭載されている。
タンクはFCVのMIRAI用に開発された軽量高強度の樹脂製である。タンクはカードルと呼ばれる頑丈な集合容器に収納され、上部には安全管理ユニットが搭載され、運搬時や燃料補給中に水素をリアルタイムで自動監視する。つまり、カードルは水素補給システムであるだけでなく、あらゆる条件下で水素を安全に輸送・保管できるシステムモジュールでもあるのだ。
さらに、完結したシステムモジュールということは、汎用(はんよう)性が高いことでもある。必要に応じて一定量の水素を安全に運搬し、そのまま保管できるため、例えば定置型の燃料電池装置の水素タンクにも応用できる。
また、新水素充填システムを搭載したJAFのサービスカーは、2tクラスのゆったりとした車体を生かした非常に充実したサービスカー機能が特徴。水素補給機能だけでなく、レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油のタンクを荷台に装備。また、パンク修理や鍵の閉じ込みなど、JAFへの救援要請を必要とする救援要請上位のトラブルに対応できる十分な装備を備えている。
ちなみに、EVには急速充電装置は装備されていないが、荷台自体にはまだ余裕がある。個人的には、路上トラブルの依頼の内容を考えると、いずれそうした機能が追加され、まさにサービスカーとして万全の機能を備えてほしいと願っている。