もはや嫌がらせ? 乗り物トイレで「便座を下げない」男性客という、実に配慮のない存在

キーワード :
, ,
乗り物内のトイレで、便座を上げたまま出る男性は多い。それを不快に思っている女性はそれ以上に多いことを男性は気づくべきである。

下げておくべきだという理由

新幹線(画像:写真AC)
新幹線(画像:写真AC)

 トイレのマナーを調べたところ、筆者が読んだウェブサイトの全てにおいて、便座は下げておくべきだと書いてあった。

 ここ数年は、菌やウイルスが舞い上がることから、感染症対策のために、ふたを閉めてから水を流すように注意書きがあるトイレを、よく見かけることと思う。

 そういった意味でも、ふたを閉めて水を流していたら、便座が上がりっぱなしなのはありえないこと。電車内のトイレはふたがないことも多いのだが、飛行機のトイレには、ふたは確実にある。

 最近、ANAの国内線のトイレを利用した際、水洗のボタンのすぐ隣に、ふたを閉めてから水を流すという手順がイラストで描かれていた。また駅の多目的トイレ(バリアフリートイレ)のマナーも見つけた。

「男子が小便利用の際に便座を上げた場合は、元に戻してください。便座を元に戻せば腕の上がりにくい方もスムーズに利用ができます」(静岡市役所 福祉総務課 ゆびぷら ユニバーサルデザイン/バリアフリーぷらざ)。

 つまり、女性や身体に不自由を感じている人といった社会のマイノリティーに配慮するのであれば、便座は下げておくのが正解なのだ。

 航空会社や電鉄会社には、トイレの便座に関するマナー徹底を呼び掛けてほしい。そうすれば、女性や身体に不自由な乗客の満足度が上がり、強い支持が得られるに違いない。

全てのコメントを見る