もはや嫌がらせ? 乗り物トイレで「便座を下げない」男性客という、実に配慮のない存在
乗り物内のトイレで、便座を上げたまま出る男性は多い。それを不快に思っている女性はそれ以上に多いことを男性は気づくべきである。
衛生面と視界の問題

便座が上がっていると何が嫌なのか――。
家族でもない見知らぬたくさんの人たちの排せつ物が飛び散った便座の裏や便器のなかを目にしなければいけないし、それらに触れなくてはならないからだ。
筆者(才田怜、ジェンダー研究家)の場合、強いストレスを感じながら、トイレットペーパーをぐるぐると手にまいて、できるだけふちの部分に触れるようにして便座を下ろしているが、人によっては、足で(靴の上から)下ろしているという。
便座を下げなければいけないこともだが、男性たちが立ったまま用を足すことで、
「床や壁にはねることが嫌」
「絶対家でもトイレ掃除したことない男性がやっているはず」
と、おぞましさと家事分担への不公平感がにじむ意見も出ている。また、電車は突然大きく揺れるものなので、
「立って用を足していて、次の揺れを予想できるのだろうか(できないはず)」
だからこそ、「床がびしゃびしゃ」になるのではないかと女性たちは考えている。
筆者も床がぬれている場合は、まず「尿」なのだと考えるが、臭いや洗面所の形状などを観察し、ただの「水」だと判定を下すこともよくある。それでも気持ち悪いのだが。
いつも床がびしょびしょな原因が、最悪のパターンではないのだが、利用しないで駅まで我慢、そして駅のトイレで順番待ちする女性は多い。
トイレがあるのに、
「使い方が悪い男性」
のせいで利用できない女性がいる。これは、実は見逃せないジェンダー問題ではないだろうか。