JAL20年ぶりの国際線フラッグシップ 新プレミアムエコノミーはもはや「ビジネスクラス」レベルである

キーワード :
, ,
JALは年内に、長距離国際線の新型機「エアバスA350-1000」を投入する予定だ。国際線に新しい客室仕様が導入されるのは、2002年に導入されたボーイングB777-300ER型機以来20年ぶりとなる。

省燃費の航空機に順次切り替え

 2023年5月に発表されたJALグループ中期経営計画では、2025年末までにA350-1000型機を9機導入し、ボーイングB787とともに省燃費機比率を現在の29%から47%に更新する計画である。これにともない、国際線のフラッグシップ機として活躍してきたB777型機は順次退役し、新機材に置き換わる。

 他の航空会社も同様に、2050年までにカーボンニュートラルを目指して、航空燃料の二酸化炭素排出量を削減し、A350やB787のような燃費のよい新型機への切り替えを急いでいる。同時に、新しい仕様の客室やサービスの発表も相次いでおり、現在、利用者へのアピールを競っている。

 世界最大の航空会社であるアメリカン航空は、長距離路線のファーストクラスを段階的に廃止し、ビジネスクラスとプレミアムエコノミークラスに置き換える計画を発表した。

 それにともない、2024年以降、新機材の導入と同時に、ドア付きの個室型ビジネスクラスシートや、よりプライバシーを重視したプレミアムエコノミークラスキャビンを導入する計画を発表している。

全てのコメントを見る