JAL20年ぶりの国際線フラッグシップ 新プレミアムエコノミーはもはや「ビジネスクラス」レベルである
JALは年内に、長距離国際線の新型機「エアバスA350-1000」を投入する予定だ。国際線に新しい客室仕様が導入されるのは、2002年に導入されたボーイングB777-300ER型機以来20年ぶりとなる。
プライバシー空間が大幅に改善

今回のプレミアムクラス最大のアップデートは、プレミアムエコノミークラスだ。隣席の邪魔にならないよう、空間を仕切る操作可能なパーティションが装備された。
特筆すべきは電動レッグレストで、プレミアムエコノミークラスとしては世界初となる「電動リクライニング」機能を備え、90度まで起こして脚をフラットにできる。
長距離フライトでは腰や脚に負担がかかることが多いため、フルフラットではないものの、脚を上げて休ませることができるという点では、もはやプレミアムエコノミークラスというよりビジネスクラスに近いレベルかもしれない。
ANA・デルタ、ビジネスクラスに個室型シート

世界で初めてビジネスクラスにドアを設置した航空会社は、米国のデルタ航空。2017年のデトロイト~成田線(A350型機)であった。
日本では、ANAがドア付き個室型シートで他の航空会社を一歩リードしている。2019年に導入された「THE Room」は、ANA初のドア付き個室のビジネスクラスであり、大型4Kモニターを世界初で搭載した。
今回、JALはこの4年間でANAに追いつき、多くの世界初の機能で追い抜いた。