現役30代タクシードライバーに直撃取材 ぶっちゃけ「ライドシェア」どう思ってる?
ライドシェア解禁に向けた動きについて、現役タクシードライバーはどう考えているのか。神奈川県を拠点とする、30代ドライバーAさん(某タクシー会社勤務)に話を聞いた。
業界の課題と今後

さらに、筆者(熊谷透、フリーライター)は、タクシードライバーを確保するために、タクシー業界で今後やるべきことは何かとAさんに尋ねた。
「若い新人ドライバーが入社しやすい環境を整え、しっかりとした教育を行い、生活できる労働環境を作ることが大切だと思います」
若者にタクシードライバーが「魅力的な仕事」であることを伝えていく必要があるという。また、ライドシェア解禁の話題で、現役ドライバーとして考えは何か変わったのだろうか。
「タクシーは安心・安全な乗り物だとお客さまに感じていただけるよう、接客を頑張ろうと思いました」
ライドシェア解禁の議論になると、その安全性に疑問があるという声が必ず出てくる。当然、ライドシェアには評価制度などが設けられ、ドライバーの評価の透明性が確保されることになるが、現時点ではタクシードライバーが最も安心できる選択肢だろう。
ライドシェアが解禁されてもタクシーを選んでもらえるよう、タクシーは「安心・安全な乗り物」というブランド力をさらに築いておく必要があるだろう。
変化する世の中で、ライドシェアが時代のニーズにマッチしたサービスとしてスタートするのか、今後のタクシー業界とライドシェア解禁の議論から目が離せない。