渋滞時の「本線合流」、なぜクルマの流れが変わってしまうのか?

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運転には緻密さと応用力が求められる。今回は、渋滞時の合流車線から本線への車線変更について解説する。

両者を比較

周囲や見えない後続車に配慮した運転(画像:写真AC)
周囲や見えない後続車に配慮した運転(画像:写真AC)

 まず、両者を比較してみると、早めに車線変更して本線に合流すれば、車線変更したポイントから合流車線の端までの区間は、いわばクルマがいない状態になる。

 当然、この空間を本線から来るクルマが埋めることはない。この差は、渋滞時にはどちらの車線でも無駄な空間となり、合流車線のクルマの流れに影響する。

 また後続車を考えると、自車が合流車線ギリギリまで進んだほうが、本線に車線変更しやすい。1台だけがスムーズに車線変更できても、後続車が車線変更しにくければ、さらに後ろの後続車はスムーズさを失ってしまう。

 つまり、本線に車線変更するポイントやタイミングによって、自分や自分のクルマから見える範囲のクルマの流れはさほど変わらなくても、自分から見えない範囲の後続車の流れは変わってしまうのだ。

 皆さんには、見えないところでもできるだけ思いやりのあるドライバーになってもらいたいので、ちょっとした注意喚起でもいいので、合流車線の使い方を意識してほしい。

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