「ETC2.0」普及せず 利用率はETCの「3分の1」以下という現実、いったいなぜ?

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「ETC2.0」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。“2.0”は知らないが高速道路を利用する上でETCを使っている人は多いだろう。

普及促進のための展望

ETC2.0サービスを利用するためには、ETC2.0対応の車載器とETC2.0対応のカーナビゲーションまたはスマートフォンが必要(画像:日本自動車連盟)
ETC2.0サービスを利用するためには、ETC2.0対応の車載器とETC2.0対応のカーナビゲーションまたはスマートフォンが必要(画像:日本自動車連盟)

 今後も交通情報の提供などの精度向上やさらなる情報サービスの広がりがETC2.0に期待されているところであるが、そのなかで注目すべきは

「民間企業と連携」

して生まれるサービスだ。

 すでに民間サービスにより、

・コインパーキングなどの駐車場の料金支払い
・フェリー乗船手続きの簡略化
・ガソリンスタンドやドライブスルーでの決済

をETCで行うなどの取り組み実験も進められている。こういった日常生活の決済にETC2.0が使えるとなれば、認知度や魅力はグッと深まるのではないか。

 さまざまなサービスにおいて、いまだ実験段階のものも多いが、こうしたサービスが実用化されることによって、ETC2.0はより身近なものになっていくと考えられる。限定的なユーザーだけでなく、万人にとって役立つサービス・メリットが充実していくことを今後期待したい。

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