“ガソリン車”思考はなぜダメなのか? 次世代自動車燃料の「水素」「e-fuel」、本命は一体どちらだ

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EUがe-fuelに限ってエンジンの存続を認めた。しかし、今後もガソリンエンジンの自動車をそのまま乗り続けられるとは考えないほうがいい。いったいなぜか。

FCVのエネルギー効率

東京都内の水素ステーション(画像:森口将之)
東京都内の水素ステーション(画像:森口将之)

 そして性能。ここでまず触れておかなければいけないのは、水素をエネルギーとする自動車には、

・水素エンジン車(水素を燃焼して走る)
・燃料電池車(FCV、燃料電池で電気を発生してモーターで走る)

があることだ。

 エネルギー効率が高いのはFCVのほうで、日本自動車研究所のデータによると、ガソリン車の15~20%を大きく上回る、

「30%以上」

を達成している。

 e-fuelはガソリン車と同等だが、水素エンジン車はトヨタが走らせているレーシングカーでもわかるように、現状ではガソリン車に及ばない。ちなみにEVは、たとえ火力発電所であってもエネルギー効率が60%を超えているうえに、車両側の効率は80~90%といわれるので、かなり効率が高い。

 水素エンジン車やe-fuel車は、燃料を置き換えただけなので、効率を高めるにはハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)という発展になるだろう。

 環境性能についても触れておくと、e-fuelはCO2を原料とするものの、燃焼時にもCO2を発生するので、プラスマイナスゼロに近い。水素は燃焼時に、ディーゼルエンジンでも課題になった窒素酸化物(NOx)を排出することが知られており、排出ガス対策が必要になる。

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