EV支持者に「リベラル派」が多い、環境以外の理由
EVを支持する人たちのSNSなどを眺めていると、自動車に関係なくリベラルな価値観を持つ人が多いという印象を受ける。リベラルには“新しいモノ好き”という傾向があるからなのだろうか。
根拠は「遺伝政治学」

電気自動車(EV)を支持する人たちのSNSなどを眺めていると、自動車に関係なくリベラルな価値観を持つ人が多いという印象を受ける。リベラルには“新しいモノ好き”という傾向があるからなのだろうか。
実は、欧米では政治的姿勢と遺伝子の関係を研究する「遺伝政治学」という新しい政治学が誕生しており、カリフォルニア大学サンディエゴ校のジェームズ・ファウラー教授は、新しいモノ好きの遺伝子を発見している。
ファウラー教授は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンにかかわるRD4遺伝子の特定の型と
「新奇探索行動(新しいモノ好き)」
に関係があると主張しているのだ。だからこそ、新しいモノ好きのリベラルには、新しい技術によって社会が進化していくことを支持する傾向があるのではないか。
EVは自動車産業における技術進歩の象徴とみなされているばかりか、
・動力革命(第1次産業革命)
・重化学工業革命(第2次産業革命)
・デジタル情報革命(第3次産業革命)
に続く、環境エネルギー革命(第4次産業革命)のけん引力になるとも期待されている。
高度なバッテリー技術、モーター技術に加え、パワー半導体の技術革新をもたらすEVに期待するリベラルは少なくないように見える。しかも、モーターで動くEVの動力機構は非常にシンプルで、しかも応答速度が速い。そのため、自動運転の安全性改善をもたらすと期待されている。