BMWのEVが売れまくり 前年の2倍増 市場の地図を塗り替える“勢い”数字で体感

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BMWグループにおけるEV/PHEVの販売台数が前年同期比の2倍にまで急伸している。EVのラインアップが拡大し、販売台数の過半がEVになる未来は、意外と早く訪れるかもしれない――BMWの販売実績は、それを「数字」で物語っている。

半導体部品の供給は本当に問題なし?

EVのMINI クーパーSE。日本ではPHEVモデルのみが販売されている(画像:BMW)。
EVのMINI クーパーSE。日本ではPHEVモデルのみが販売されている(画像:BMW)。

 さらにEVの好調ぶりについて、BMW AGのノータ氏はこう続ける。

「年初来、EVの販売台数は2倍以上に増加しており、当社の素晴らしいEV戦略を裏付けるものとなっています。11月に発売されるBMW iXとBMW i4は、EVの普及をさらに加速させる2つの新型車です。世界中の新規受注は、すでにこれらの新型車に対するお客様の熱意を反映しています」

 BMWグループは、年初来の9か月間において、半導体部品の供給が限られていることに対して、生産プログラムを個別に調整。半導体部品の供給状況は今後も厳しい状況が続くと予想している。販売実績により「通年での半導体供給不足による問題を相殺」したとするノータ氏の見解通り、BMWグループはこれまでのところ深刻な影響は受けていないが、今後数か月の間に販売に影響が出る可能性は否定できない。

ブランド別の販売実績

 9月末までの1年間に、全世界で販売されたBMWブランド車両は19.3%増の170万3080台となった。特にSUVおよびSUVクーペの販売が好調で、夏以降、大幅に改良されたX3やX4などの新モデルが製品ラインアップに加わった。また新型 2シリーズクーペと4シリーズグランクーペも間もなく発売される予定だ。

 MINIブランドについては、全世界で合計22万4838台(+7.9%)の車両が納車された。特にEVのMINI SEは人気が高く、1月から106.6%増の2万104台が販売されている。同じくEVのMINI クーパーSEは、商用車としても人気が高まっている。第3四半期には、2つの企業がそれぞれ82台、140台のMINI EVを導入した実績もある。

 MINIはアーバン・モビリティーとサステイナビリティーを象徴するブランドとして、2030年までに全車種をEV化する計画だ。

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