下関~釜山を毎日運航 関釜フェリーの知られざる日韓「真価」、関係悪化も乗り越えた歴史をご存じか
四方を海に囲まれた日本だが、海外に向かう国際航路は意外に少ない。現在、5社が六つの定期航路を運航している。そのうち5航路は日韓航路である。なかでも注目すべきは、下関と釜山を結ぶ関釜フェリーだ。
下関は韓国との貿易の最重要拠点
いずれにせよ、韓国と貨物をやり取りするには、関釜フェリーを利用するのが一番早い。政治的な問題はあるにせよ、韓国は常に日本にとって第3の貿易相手国である。
関釜フェリーの真価は、そんな国との貨物の「最短ルート」であることにある。
フェリー再開にあたっては博多との競合もあったが、関釜航路を日韓間の主要航路と位置づけた判断は的外れではなかった。
下関は、対岸の北九州に比べて工業地帯が少ないため、一見すると寂しい港町に見える。しかし、実は下関は韓国との貿易の最重要拠点なのである。