カーナビの代わりに「ディスプレーオーディオ」を選ぶ人が増えた、実にもっともな理由

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現在販売されているクルマの多くは、純正オーディオが装着されていない“オーディオレス”となっている。近年ではカーナビ以外のディスプレーオーディオの選択肢も増えてきている。

ユーザー目線の評価

既存のカーナビイメージ(画像:写真AC)
既存のカーナビイメージ(画像:写真AC)

 ここでは、ディスプレーオーディオをふたつの視点から評価する。まず、クルマのエンドユーザーの視点から四つのポイントを見ていく。

●カーナビより低価格
 カーナビはクルマに搭載するものという先入観があるため、クルマを購入する際にカーナビをセットで装着するユーザーが多い。その理由のひとつに、近年発売されたクルマにはカーナビのスペースが空いているため、搭載しないと見栄えが悪いということがある。

 しかし、最も安いエントリーモデルでも、製品と取り付け工賃で10万円を優に超える。これでは、「テレビは見ないから、もっと安いものが欲しい」というニーズが反映されないため、カーナビを買うのはハードルが高い。地図さえあればカーナビは必要ない、スマホの方が使いやすいからスマホホルダーを使うというユーザーにとって、車内の見栄えのためだけにカーナビを買うのはハードルが高い。

 一方、カーナビと同サイズのディスプレーオーディオを購入した場合、機能が絞られていることもあり、製品価格はカーナビの半額程度の5万円前後。仮にハイエンドのスマホアプリが使える11型画面のモデルを購入しても、トータルで15万円から20万円程度で済む。これはカーナビに比べれば安い方だが、ブルーレイディスクも再生できるハイエンド製品を買えば、30万円以上になることもある。

 そのため、カーナビと同じような見た目で、ほぼ半額で取り付けられるディスプレーオーディオの方がお得だろう。

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