「おすすめの出発時刻は…」行動後押しで渋滞緩和なるか 御殿場でドコモなどが実証実験

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NTTドコモと一橋大学、立命館大学など6者が、行動変容で渋滞緩和や二酸化炭素(CO2)削減、観光促進を目指す実証実験を始めた。「そっと後押しする」という意味のナッジによるメッセージを配信し、行動変容やCO2削減の効果を分析する。

行動変容でCO2排出削減を目指す

ナッジによるメッセージ配信のイメージ(画像:NEXCO中日本)。
ナッジによるメッセージ配信のイメージ(画像:NEXCO中日本)。

 NTTドコモと一橋大学、立命館大学が2021年11月6日(土)から、行動変容で渋滞緩和や二酸化炭素(CO2)削減を目指す実証実験を始めた。

 実証実験は、御殿場プレミアム・アウトレット(静岡県御殿場市)を運営する三菱地所・サイモンのほか、ドコモ、NEXCO中日本、御殿場市観光協会とも連携し、二つの課題に取り組む。

 一つ目は、ナッジ(nudge、そっと後押しする)による効果改善だ。ナッジは行動経済学理論に基づき、人々が、健康促進など自身にとってより良い行動を自発的に選べるよう促す取り組みで、費用対効果が高いとされている。個人を特定しない形でのドコモの顧客情報やAI技術を活用して、ナッジによるメッセージ配信を通じて、ドコモと一橋大が観光促進効果を分析する。

 二つ目は、エリア全体のCO2排出削減効果の検証だ。情報配信により多くの運転者が移動行動を変更すると、本来発生するはずだった渋滞が緩和したり、紹介した観光スポットへ向かうルートで新たに渋滞が発生したりするなど、エリアの交通量に一定の影響が生じる。自動車のCO2排出は交通状況に大きく左右されることから、移動行動を変更した運転者だけではなく、エリアを走行するその他の運転者への影響も含めた自動車のCO2排出削減効果を、ドコモと立命館大で検証する。

 取り組みでは、NEXCO中日本とドコモによるAI渋滞予測「東名の渋滞予測TODAY」や観光情報を配信。調査対象は、マイカーで東名の東京方面へ当日中に帰る人のうちdアカウントを保有しているスマートフォンユーザーで、御殿場プレミアム・アウトレット内の受付場所で専用アプリを自身のスマホにインストールすることで参加できる。

 実証実験の期間は、およそ2か月間を予定している。