「周囲が全然見えない」 まぶしすぎる“LEDヘッドライト”にネットで懸念の声、EVの9割以上に搭載 これからの対策を考察する

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便利なLEDヘッドライトだが、当然デメリットもある。その輝度と光の特性から、まぶしすぎるという声も少なくない。なぜ視界を一時的に妨げるほどまぶしいのか。

まぶしいことによる懸念

ヘッドライトをつけて夜道を走行する車(画像:写真AC)
ヘッドライトをつけて夜道を走行する車(画像:写真AC)

 LEDがまぶしいのは、少ない電力で強い光を放つことができるからで、ロービーム(下向き)にしても強い光を放つ。従来のハロゲンライトや高輝度放電ランプ(HID)が「リフレクターで反射させて比較的柔らかい光を拡散させる」のに対して、LEDは特定の範囲に強い光を放つため、視界に入ると非常にまぶしい。

 では、LEDヘッドライトにはどのような懸念があるのだろうか。まず、暗闇で対向車に向かって直接光が照射されると、ドライバーの目に強い刺激を与え、まぶしさを引き起こす可能性がある。また、視界が遮られると周囲の状況を正確に把握できず、突然の障害物や急な変化に適切に対応できない可能性がある。

 また、対向車のまぶしさはドライバーだけでなく、歩行者や自転車など他の道路利用者の視界も一時的に妨げる。そのため、LEDヘッドライトの光によって車両の存在を確認することが難しくなり、必然的に交通事故のリスクが高まる。

 こうしたリスクを少しでも減らすため、日本の道路交通法ではLEDを含むヘッドライトに関する規制を設けている。

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