「サービスエリア」「パーキングエリア」は何が違う? 意外と知らないトリビアを解説する

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高速道路には、ドライバーや同乗者が休憩できるSAやPAと呼ばれる休憩ポイントがさまざまな場所に設置されている。SAとPAは休憩ポイントという意味では似ているが、細かい役割は異なる。

SAとPAの設置間隔

中央自動車道のSA・PA案内表示板(画像:都野塚也)
中央自動車道のSA・PA案内表示板(画像:都野塚也)

 SAとPAの間隔も、NEXCO東日本のウェブサイトに掲載されている。

 SAはおおむね50kmに1か所。つまり、時速100kmで走れば30分でSAに到着する。実際、東名高速道路(以下、東名)や中央自動車道(以下、中央道)では、距離は多少異なるものの、上記の間隔で設置されている。

 PAはおおむね15km間隔で設置されている。PAは時速100kmで走れば約10分に1か所。主要な高速道路でもこのようになっている。

 高速道路によっては、次のインターチェンジまでの間隔が20km以上と長いものもあり、その場合、区間内にふたつのPA、またはSAとPAが1か所ずつ設置されることもある。

近年は定義や設置間隔に多い例外

SA並みの施設を備えた名神高速道路の草津PA(画像:都野塚也)
SA並みの施設を備えた名神高速道路の草津PA(画像:都野塚也)

 SAとPAの定義や間隔には例外があり、簡単な設備しかないSAもあれば、PAといいながらフードコートや売店、ガソリンスタンドがあり、SA並みの設備が整っているところもある。

 具体的には、日本海東北自動車道の豊栄SA(新潟県新潟市)は、SAといいながら上下線ともトイレと自動販売機しかない。逆に関越自動車道の三芳PA(埼玉県三芳町)や名神高速道路の草津PA(滋賀県大津市・草津市)は、上下線ともフードコートや売店、ガソリンスタンドがある。

 距離間隔については、東名や中央道など歴史のある主要路線では、SA約50km、PA約15kmの間隔が確保されているが、近年開通した高速道路では、

・交通量
・利用状況

に応じてSAやPAを設置しているところが多い。

 近年は、国や地方自治体が建設費や維持費を負担する新直轄方式で建設された高速道路もあり、新直轄方式では高速道路料金が無料となるため、建設費や維持管理費を抑えるためにSAやPAを設置しないところも増えている。

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