トヨタ系自動車部品メーカーが、なぜか「ゲーミングキーボード」を作った理由
5月、ゲーミングキーボード「ZENAIM KEYBOARD」が発売された。ZENAIMはトヨタ系の自動車部品メーカー東海理化が立ち上げたゲーミングギアブランドだ。いったいなぜか。
BtoBサプライヤーにもたらしたモノ
東海理化は、トヨタをはじめとする完成車メーカーと取引する、いわゆるBtoBメーカーである。顧客の要望に応えてスイッチなどを開発・販売することで利益を上げている。高い要求に応えようと努力することで、顧客の信頼を得て技術力を高めてきた。つまり、顧客の要望に応える製品開発に重点を置いてきたのである。
CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)という言葉に代表されるように、自動車業界はすべてが大きく変わろうとしている。
具体的には、部品点数の減少、商売方法の変化、求められる技術の変化と高度化などである。そのため、自動車部品サプライヤーには、これらの変化に対応できる新製品の開発が求められている。また、自動車産業の将来は予測不可能であるため、開発した技術を活用し、そもそも自動車産業以外の販路を拡大する必要もある。
自動車部品メーカーがこれからの時代を生き抜くためには、既存のビジネスにとらわれない、まったく新しいチャレンジが必要なのだ。東海理化の二之夕社長は、そのような新しい事業にチャレンジできる雰囲気を作りたかったのかもしれない。ZENAIMが東海理化のパイオニアになることを期待したい。