「私は過大評価されている」 優秀な女性社員の自己肯定感を蝕む「インポスター症候群」という現代病理
女性の活躍が進まないのは、心理的要因によるものではないかと考えられている。そのひとつとして指摘されているのが、「インポスター症候群」だ。
会社主導で気づかせるバイアス
自分がどんな偏見を持っているかを自覚しなければ、それを修正することはできず、いつまでもマイクロアグレッションを続けることになる。
自分の偏見に気づくことは容易ではないので、ここでは企業主導のワークショップやトレーニングが必要だろう。
例えば、360度サーベイを使って自分の言動が周囲にどう受け止められているかをデータとして可視化したり、クリティカル・シンキング(批判的思考。自分の考え方に疑問を持つ思考法)のトレーニングを積んだりするなどだ。
女性の自己肯定感が低いのは、彼女たちのせいではない。周囲の偏見を取り除くことが、心理学的に最も重要なことだろう。