トラック運転手の最大の敵? いまだに残る因習「バラ積み」を撲滅させる、決定的な方法とは
最近、物流効率化を報じるインターネットニュースが増えているが、そのコメント欄でよく見かけるのが、「いくら効率化をうたっても“バラ積み”が変わらないと意味がない」といった意見だ。
バラ積みをやめる簡単な方法

以上のとおり問題の多いバラ積みだが、これをやめる方法は至極簡単である。
「納品先(着荷主)がバラ積み納品を禁止すればよい」
だけのことである。
バラ積みでの納品は、実は納品先にもさまざまな負担を掛けている。例えば、荷卸しに時間が掛かることで、庫内スタッフの労働時間が延びることになる。バース(荷物の積卸しのためにトラックを停車させる場所)をトラックで占有されるのも問題だ。
荷卸しが長時間化することで物流センターの周辺にトラックが渋滞すると、近隣からのクレームにもなる。このように、バラ積みがなくなれば、納品先にとってもメリットは少なくないのである。
もちろん、マイナスの側面がないとはいえないが、トータルで見るとバラ積みをやめるメリットのほうが大きい。実際、海外の大手グローバル流通業を見ると、パレット等による納品をルール化している例が多い。