トラック運転手の最大の敵? いまだに残る因習「バラ積み」を撲滅させる、決定的な方法とは

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最近、物流効率化を報じるインターネットニュースが増えているが、そのコメント欄でよく見かけるのが、「いくら効率化をうたっても“バラ積み”が変わらないと意味がない」といった意見だ。

急速に反転するマクロ環境

パレット(画像:写真AC)
パレット(画像:写真AC)

 ただし、このようなマクロ環境は急速に反転しつつある。

 周知のとおり、ドライバー不足は深刻の度合いを増しているのだが、現在の状況は本格的な人材逼迫に至る入り口にすぎない。

 ドライバーのボリューム層は今後10年ほどで退職年齢に差し掛かることになるのだが、その頃にはドライバー不足がはるかに激化していることがほぼ確実である。

 一部には、自動運転が実現できれば

「ドライバー不足が解消する」

といった意見もあるが、これは的外れである。自動運転が実現するためには、むしろ荷卸しも自動化しなければならず、バラ積みなど論外だからである。

 このように考えると、5年後、10年後にもバラ積みを続けることは非現実である。直近のコスト削減だけを見て手荷役を続けるのは、あまりに近視眼的だといわざるを得ない。

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