当たったら刺さりそう? バイクに「尖った」デザインが多い理由
バイクは尖ったデザインが多い。本稿では、その理由についてさまざまな面から考察する。
理由3「世界的な流行」
日本はともかく、世界的には尖ったデザインが開発の主流になっているようだ。
KATANAのビジュアルは、MVアグスタのコンセプトモデルの切れ味鋭いフォームにインスパイアされたといわれている。そして、MVアグスタは今もそのアグレッシブなフォームを受け継いでいる。
世界中のメーカーのトレンドを見ると、さまざまだ。
・KTM:オフロード車にも尖ったデザインを施す
・トライアンフ:クラシック以外は総じて尖っている
・ドゥカティ:スクランブラーのラインアップのみネイキッドを展開
・モトグッツィ:クラシックとネイキッドが主流
・BMW:日本と似ておりさまざまなカテゴリーがある
・ハーレー:アドベンチャーツーリングなどに多少尖り要素がある
・ベスパ:かつてのイメージから脱却
ベスパのスクーターは尖っているとはいいにくい面もあるが、少なくともかつて象徴的だったクラシックな形ではなくなった。
海外でも日本でも、バイクは「レース」「走り」のイメージが強いから、風を切るような尖った要素を持つのが普通なのだろう。
さらに、現代のストリートファイターもアニメやSF映画の影響を受けていると想像できる。バイクのデザインには、非現実的なイメージへの憧れが込められているともいえる。