当たったら刺さりそう? バイクに「尖った」デザインが多い理由
バイクは尖ったデザインが多い。本稿では、その理由についてさまざまな面から考察する。
理由1「空力特性」
尖ったデザインのスーパースポーツはよく売れるが、このカテゴリーはMotoGPマシンの市販バージョンが主流といっていい。レーサーは特に空力特性が要求されるため、必然的にデザインもそれを満たす形になる。以下に「求められる空力特性」を示す。
1.空気抵抗の低減
2.旋回性
3.操縦安定性(ダウンフォースなど)
4.ライダーとの一体感
5.熱の伝わり方
これらが向上した結果、燃費が向上するというメリットもある。
空力特性は空気抵抗を減らすだけでなく、ライダー周辺の空気の流れや、ライダーに伝わるエンジン熱をコントロールするために設計される。レーサーに求められる空力特性を追求した結果、現在のスタイルに行き着いたのだろう。
筆者(夙川わたる、フリーライター)は、尖ったデザインが魚の形に似ていると思ったが、流体力学を追求した必然の結果だと考えるのが自然なようだ。