聞いて納得! 新東名の「運転ストレス」がとっても少ない理由
ストレスの少ない新東名
近年、日本の高速道路は目覚ましい発展を遂げている。次々と新しい路線が開通し、移動はより便利で快適なものになっている。仕事とプライベートで年間約6万kmを走る私(都野塚也、ドライブライター)にとって、高速道路の開通はドライブの機会と目的地を圧倒的に増やしてくれた。
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私は東京に住んでいるが、特に名古屋や大阪へドライブする機会がとても増えた。理由はさまざまだが、一番は新東名高速道路(以下、新東名)の開通だろう。
新東名の最初の区間は、2012年4月に静岡県の御殿場JCTから浜松いなさJCTまで開通した。2016年2月には浜松いなさJCTから豊田東JCTまでが開通したことで、静岡県と愛知県は既存の東名高速道路(以下、東名)に代わって新東名を利用できるようになった。
新東名は既存の東名よりも所要時間が短いだけでなく、東名や他路線よりもストレスがなく、気持ちよく走れる。運転時間が長くなればなるほど、心身ともに疲弊していくものであり、安全運転のためには、できるだけストレスのない運転が不可欠である。
今回は、新東名がビジネスやレジャーのドライブに幅広く活用されることを願って、運転しやすい理由をいくつかの項目で解説する。
広い車線幅
新東名は他の路線よりも車線幅が広く設計されている。高速道路の車線幅は道路の一般的な技術基準を定めた「道路構造令」によって決められている。
高速道路の車線幅は通常3.5mで統一されており、これはほとんどの路線と区間に適用される。しかし、新東名は標準よりも広い3.75mの車線幅で設計されている。
車線幅が広いことで側面からの圧迫感が軽減され、運転にゆとりが生まれ、ストレスのない運転につながる。新東名は大型トラック・バスの利用が多いため、スペースに余裕があるのはかなりのメリットだ。
ちなみに、東名と名神高速道路は道路構造令の制定前に開通したため、車線幅は米国の12ftを基準に3.6mで設計されている。